俳優の松平健（５７）の主演舞台「アンタッチャブル」が１２日、東京・北千住のシアター１０１０（センジュ）で開幕した。

　新しい人生を歩み始めた男たちが激走する抱腹絶倒のラブコメディー。マフィアのボス、アル・カポネを演じる松平はコメディー初挑戦で、当初は「楽しい半面、せりふや動きが多くて…。最初は恥ずかしくて照れながらやっていました」と戸惑いもあったようだが、稽古を重ねた今では「もう大丈夫です」と静かに自信をのぞかせた。

　同所で１５日まで上演。その後は２１、２２日に名古屋の中日劇場、２８、２９日に大阪・森ノ宮ピロティホールと舞台を移し、６月１５、１６日にシアター１０１０に帰還する。
　松平は「映画の『アンタッチャブル』とはひと味もふた味も違います。見た後に明るい気持ちで帰っていただけるような、歌あり踊りありの内容になっています。ぜひ見にきてください」と来場を呼びかけた

　東京公演には、東日本大震災で都内や埼玉県内に避難している被災者を無料で招待する。送迎バスを用意し、約３０人を毎公演ごと迎える。
　松平は被災者を気遣い、「楽しくて明るいコメディーなので、少しでも気が紛れたり、楽しい気持ちになっていただけたら」とキャストを代表して温かいメッセージを送った。