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【衆院選】党首の第一声を独自分析 “もっとも訴えたい政策”は?

2024年10月15日 19:53
【衆院選】党首の第一声を独自分析 “もっとも訴えたい政策”は?
第50回衆議院選挙が公示され、各党の党首らが各地で支持を呼びかけました。各党の第一声を分析すると、それぞれの“もっとも訴えたい政策”が見えてきました。

東日本大震災の被災地・福島県で演説をスタートさせたのは、自民党の石破首相です。

自民党 石破首相
「パーティー収入の不記載、そういうことが二度とないように深い反省のもとに選挙に臨みます。この選挙を私は、日本創生、そのための選挙だと位置づけます」

約半分の時間を割いたのが自身の政党アピールです。「政治とカネ」の問題については、「深い反省のもとに選挙に臨む」と述べるにとどまりました。

各党の第一声を分析して見えてきた“もっとも訴えたい政策”とは…

立憲民主党 野田代表
「裏金議員をウラから助ける、そしてウラの組織からの支援を受けている。ウラウラウラの自民党の政治文化を八王子から壊していこうじゃないですか、みなさん!」

立憲民主党は、全体の89%を「政治とカネ」に言及。いわゆる“裏金事件”を争点化して、“反自民層”の支持を広げたい考えです。

日本維新の会 馬場代表
「現役世代、子育て世代、若者世代、そういった皆さん方を、例えば教育の無償化でサポートをさせていただくことによって、皆さん方の可処分所得を増やして、その自由に使えるお金をどんどんどんどん消費に回してもらう」

日本維新の会は約半分を経済対策に費やし、身を切る改革や若者支援などを訴えました。

公明党 石井代表
「具体的な政策を訴え、そして政治資金規正法の改正をリードしてきた実績のある公明党にしかできないというふうに申し上げたいと思います」

公明党は政治とカネ問題にも触れ、「失われた政治への信頼をどの政党が取り戻すのかが争点だ」と訴えました。

共産党 田村委員長
「人間を大切にする経済に変えていきましょう。暮らし応援こそが経済を元気にする道だ」

共産党は経済対策に重きを置き、暮らしこそが経済を元気にすると「最低賃金1500円以上」などを強く訴えました。

国民民主党 玉木代表
「減税、社会保険料の軽減、そして高いガソリン代や電気代の引き下げによって、あなたの手取りを増やす」

国民民主党は消費税減税やガソリン代、電気代の値下げなどを訴えました。

れいわ新選組は山本代表が体調不良を理由に、急きょ、櫛渕共同代表が第一声を代行しました。

れいわ新選組 櫛渕共同代表
「少なくとも消費税の減税、季節ごとの現金給付、社会保険料の引き下げ。この3つをしっかりと求め、国民生活を救っていく」

もっとも時間を割いたのは経済対策。「政治とカネ」については言及しませんでした。

社民党 福島党首
「あなたと新しい政治を始めたい。社民党はそれをやっていきます。頑固に平和、暮らしが1番。税金は暮らしに。社民党はそれを訴えていきます」

沖縄で第一声をあげた社民党。党の強みをアピールするとともに日米地位協定の見直しなどを訴えました。

参政党 神谷代表
「政治とカネなんて国民関心ありますかと。参政党が考える今回の選挙の争点は、激動の国際情勢の中で日本がこれからどう生き残っていくかです。これが今回の選挙の争点ですよ、みなさん」

参政党は、争点は「政治とカネ」ではなく「失われた30年を止める経済政策だ」と訴えました。

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10月27日の投開票に向け、12日間の選挙戦がスタートしました。

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