日本維新の会は都内で党大会を開き、次の参議院選挙で与党の過半数割れを目指す方針などを採択しました。

結党以来、初めて本予算案に賛成する決断をした吉村代表は、「批判を恐れず現実を変えていく」と力強く訴えました。

日本維新の会　吉村代表
「批判を恐れず、反論を恐れず、選挙を恐れず、全ては次世代のために。この軸のもとで、現実を変えていく」

維新は「現役世代の負担軽減」と「少子化の改善」を目指し、引き続き「社会保険料を下げる改革」と「教育無償化」を断行するなどとした活動方針を採択しました。さらに、夏の参院選では与党の過半数割れを目指すとしています。

また今回、維新は自らの政策を与党側にのませる代わりに本予算案に賛成する方針を固めました。一方で、そのプロセスをめぐっては「一部の執行部で政策を決めている」といった批判があがりました。

また、馬場前代表ら旧執行部と現在の執行部の間にも意思決定のあり方などをめぐり、すきま風が吹いているのが現状です。

党大会で前原共同代表は「どんな批判がきても一致団結していこう」と呼びかけましたが、先行きは不透明です。

本予算案賛成という決断が党勢拡大につながるのか、難しいかじ取りが求められています。