「サダコの折り鶴」をオバマ元大統領に寄贈 甥の祐滋さんがハワイで面会
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広島市の平和公園にある「原爆の子の像」のモデルとなった佐々木禎子さんの甥の佐々木祐滋さんが2月26日、アメリカのオバマ元大統領と面会し、禎子さんの病室に飾られていたとみられる折り鶴を手渡しました。
禎子さんは、被爆から10年後に白血病で亡くなり、病室で折り鶴を折っていました。2024年末、福岡県に住む禎子さんの兄の雅弘さんが自宅の仏壇から、病室に飾られていたとみられる折り鶴を発見しました。祐滋さんによると、病室に吊るしていた折り鶴は、禎子さんの死後にすべて火葬したとされていたため、極めて貴重なものだということです。祐滋さんは2月26日、ハワイでオバマ元大統領に面会し、折り鶴を手渡しました。祐滋さんによると、オバマ元大統領は、「禎子さんのメッセージを伝える活動をしている親族に敬意を表する」と話し、鶴の寄贈に感謝の言葉を述べたということです。