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今度は自分が受験生にエール送る番…東北大学”応援団” 迷わず入った1年生、自身も受験で応援されて

2025年3月1日 9:00
今度は自分が受験生にエール送る番…東北大学”応援団” 迷わず入った1年生、自身も受験で応援されて

25日から始まる国公立大学の2次試験を前に、24日の仙台駅前では東北大学の応援団が受験生にエールを送りました。

その応援団の1人、阿部皓介さんです。
大きな声で受験生の背中を押した阿部さんには、ある特別な思いがありました。

24日、JR仙台駅前でエールを送っていたのは東北大学の応援団。
25日から始まる国公立大学の2次試験を前に、受験生の背中をチカラ強く後押ししました。

その歴史は、今から40年以上前にさかのぼります。
志望校への合格を目指して全国各地から訪れる受験生が降り立つ、JR仙台駅前で行われてきました。

先週、仙台市にある東北大学川内キャンパスです。

団長
「きょうはあんまり休憩取らないでやろうと思うんですけど、本番はもっと長いと思うので一回一回大事に」

いま、東北大学応援団には約50人が所属しています。
大きな声で応援団をけん引する「リーダー」。
華やかな動きで、選手や観客を盛り上げる「チア」。
歯切れのいい音楽で、勢いを生み出す「ブラスバンド」。
3つのパートが息を合わせ、大迫力の応援を作り上げます。

応援団のなかに、特別な思いをもって受験生にエールを送ろうとする人がいました。1年生の阿部皓介さんです。

2024年の応援)頑張れ コウスケ
2024年、応援団からエールを受けるのは当時高校3年生の阿部さんです。

応援団・阿部さん
「自分は千葉出身で、新幹線に乗って仙台に来たのですが、まだ雪が積もっていたり寒かったのですけど(応援団の)熱気がすごくて、こんなに寒い中でも一日中やっていると聞いたので、熱量とか素直に尊敬できるなと思って、自分も結構勇気をもらった」

チカラをもらった阿部さんは、東北大学に合格。
今度は自分がエールを送る番だと、迷わず、応援団に入りました。

応援団・阿部さん
「(受験生は)緊張とか不安とかたくさん抱えていると思うので、純粋に少しでも力になれればいいかなという気持ちでやってます」

普段、運動部の試合などを中心に活動を行う応援団にとって、受験生への激励は特別なこと。
頑張ってきた受験生が相手だからこそ、その準備も全力です。

団長
「自分たちにとっては何回かのうちの1回に過ぎないのですが、受験生にとっては一生に一度。一生の思い出になるような素晴らしいものを1回1回作り上げられればと思います」

そして2次試験・前日の24日。
真冬を思わせる寒さとなった仙台駅前に、応援団の熱い声が響き渡ります。

受験生の緊張を和らげ、実力を出し切れるようにと、1人1人名前を読み上げながらエールを送りました。

新潟からの受験生
「(応援は)めっちゃ嬉しくて、大学ってすごいんだなと思いました」

神奈川からの受験生
「(応援は)心にしみて、湧き上がってくる感じがしてありがたかったです」

東京からの受験生
「東北大学のみなさんから気合をもらって、あすはすごい頑張れそうです。絶対合格したいと思います」

応援団・阿部さん
「私たちみたいに見える形で応援している人は少ないかもしれないけど、街中だったり受験生の関係者の方が応援していると思うので、その応援を力に変えてぜひあすから頑張ってほしいなと思います」

最終更新日:2025年3月1日 9:00
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