イラストレーターのリリー・フランキー氏が２９日、都内で行われたコンクール「第３６回私のアイデア貯金箱」の２次審査・寄付金贈呈式に出席した。

　コンクールは、貯金箱の制作を通じて全国の子どもたちに貯蓄に対しての関心を持ってもらうこと、造形的な創造力をのばすことを目的に１９７５年からスタート。特別審査員として参加したリリーは、学校審査・１次審査を通過した２４０作品に「すごいですね〜」とにっこり。

　小学校１年生から６年生までの児童の作品に興味を持ったようで「どれもその学年なりの良さがありますけど、やっぱり１年生はすごいですかね。年々大人になっていく過程で通俗的になったりもするんですけど、１年生はそういう部分がないので」と目を細めた。

　リリーが作った貯金箱もお披露目され、「一応、テーマは義援金箱。国旗をイメージしていて、裏は地球みたいになっている。貯金箱というよりは、たくさん作って全国の郵便局に義援金箱として置いてもらいたい」とお願い。

　「被災地の子どもたちがしょんぼりしているんじゃないかなと考えたりしている時に、自分に何ができるんだろうかって思って暮らしていました。でも、きょう来てみたら、被災地からも明るくてエネルギーのある作品がたくさん来ていて。今回は逆に元気づけられたので、次に何か違う形でお返しできたらなと思っています。みんな元気でいてくださいね」と被災地の子どもたちに呼びかけた。

　貯金の大切さについても「年を取れば取るほど感じますね」としみじみ。「体調が悪い時と、金のかかりそうな女を好きになりかけている時は特に感じますね」と意味深にほほ笑んだ。