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東京公演で中村雅俊23曲…復興支援曲披露

2011年12月3日 19:34
東京公演で中村雅俊23曲…復興支援曲披露

 俳優で歌手の中村雅俊(60)が3日、東京・中野サンプラザで「60th Anniversary 中村雅俊コンサートツアー2011『MJ Vol.2』」を開いた。

 9月10日の東京・かつしかシンフォニーヒルズからスタートした全国6カ所(全6公演)でのコンサートツアーの東京公演で、この日が4カ所目。

 約2200席のチケットは完売となり、熱狂的な女性ファンらで満席の中、「よくいらっしゃいました。朝からの雨で、今日はやめようかと思った人もいると思いますが、午後からは晴れましたね。オレ、雨男なんですよ。性格はお天気男なんですが…。皆さん、今日は一緒に楽しい時間を過ごしましょう」とあいさつ。「想い出のクリフサイドホテル」を始め、「時」「俺たちの祭」「ふれあい」「100年の勇気」「俺たちの旅」「恋人も濡れる街角」「心の色」「涙」など全23曲を熱唱した。

 宮城県出身で、東日本大震災についてもふれ、「2月12日にここ(中野サンプラザ)で還暦のコンサートをやらせてもらって10カ月。その間に大変なことがありました。でも、その試練を乗り越えていかなければいけないんだなと思いました」としみじみ。

 「うちの田舎は、宮城県の女川町という人口1万人ぐらいの小さな町ですが、今回の震災で8割弱の家などがなくなりました。地元出身なので、義援金の口座を開きまして、トータルで1000万円ぐらい集まりました。その中からトレーラーハウスを購入して、この間、女川に届け、残りは女川の町長さんに渡してきました。復興というにはまだ遠い道のりです。オレは今も月1ぐらいで女川に行っていますが、皆さんも心の中で風化しないようにお願いします」と呼びかけ、同じ宮城県出身の脚本家・宮藤官九郎と一緒に歌っている配信曲「予定〜宮城に帰ったら〜」(収益は全額寄付)と、20歳の時に作った女川をテーマにした「私の町」も披露した。