初パリに興奮窪塚洋介、何もかもおしゃれ
俳優の窪塚洋介(32)、女優の桃生亜希子(35)らが5日、都内で映画「UGLY」の完成披露試写会に出席した。
生きることも死ぬこともできずに、毎日を何となく生きている若者たちの姿を描いた作品。
撮影は3月に、全編パリで行われた。
カメラマン役の窪塚は、パリに行くのが初めてで、「時間が流れていく間に、僕がパリになじんでいきます。現場まで歩いて行くし、自分のかばんを持って、自前の服を着て動いていく。どんどんパリになじんでいく感じがあって、その時間軸がそのまま映画に流れているので、そのへんはリアリティーのある生々しいものになっている」とPRした。
「パリは本当におしゃれな町で、落ちている犬のうんこまで写真を撮るくらいおしゃれでした」と観客を笑わせ、「町にパワーがすごくあったので『そこだけで映画が撮れちゃうんじゃねーか』って僕らの中の甘えになるくらいで。そこに甘んじないよう(撮影を)やっていました」と振り返った。
3月の東日本大震災を受け、「僕らが今の日本に何ができるのか?」を考えたという。「自分らの得意なことをやるってことが、一番復興にもつながるし、自分自身の気持ちもアガる」と演者としての“役割”を感じ取った。「この作品がどういうメッセージとなって届くのかというのは、皆さんに委ねられています」と呼びかけた。
作品は東京・渋谷のシネクイントで、今月10日から22日まで上映される。