プロレスラーで元岩手県議のザ・グレート・サスケが９日、都内でミニアルバム「東日本大震災復興祈念　みちのく魂　ザ・グレート・サスケ責任編集」（来年１月１１日発売）の公開収録を行った。

　“被災地である東北にもっと笑顔を！”という思いから、サスケとキングレコードのディレクターがタッグを組んで制作した応援ＣＤ。企画に賛同したアーティスト１３組は、レーベルやジャンルを超えてノーギャラで音源を提供しており、アルバムの収益の一部を岩手県災害義援金募集委員会に寄付する。

　サスケは、集まった報道陣を前にミニアルバムの第１曲目を飾る「復興宣言」の収録に挑み、「みちのくは絶対に負けない。だから、みちのく魂！」と何度も声を張り上げた。

　収録を終えると「東北以外の方にお買い求めいただきたい。１番理想的なのは東北以外にお住まいの方々に東北にご旅行に来ていただいて、町にある昔ながらのレコードショップであえてお買い求めいただくこと。このようなお買い求めの仕方が１番理想的かな。これも１つの復興支援だと思います」と熱い思いを吐露。

　東北人の１人として「まだまだ復興というものは時間がかかりますので、もっともっと助けてほしいですね。全国や世界のみなさんに」と訴え、「今、私がひそかにやっていることがあるんです。それは、震災でできたがれきをどうにかして被災地から外部に持ち出さずに、その場で安全に処理できる方法。すでに開発したので、それをひそかに進めています。個人的にライフワークとしてやっていきます」と話した。

　「（被災者に）頑張ろうっていうことは言えないんですよ。（阪神大震災にあった）神戸の友達にも『サスケさん、頑張ろうって言われると腹が立たない？』って言われたんですけど、『そうだよね〜』って共感したんですよ。頑張ろうじゃない。頑張れないんですよ、どうやってもね」と本音もポロリ。それでも「私も同じ東北人ですから。一緒に歩いていきましょうということです」と明るく締めくくった。