俳優の藤原竜也（２９）、モデルで女優の杏（２５）、子役の前田旺志郎（１１）らが２３日、都内で行われた３Ｄ映画「おかえり、はやぶさ」（３月１０日公開）の完成披露試写会に出席した。

　小惑星探査機「はやぶさ」のエンジニア助手の青年を主人公に、１つの目標に向かってあきらめず、困難に立ち向かう探査機と人間の姿を全編３Ｄで描いた作品。

　主人公を演じた藤原は「本当に本当にすてきな映画になりました。家族で見て、温かい気持ちになってくれたらいいなと思います」と自信たっぷりにアピール。理学博士を演じた杏も「夢を持つことの大切さを教えてくれた。このようなすてきな作品に参加させていただけて、光栄です」と出演を喜んだ。

　司会者から宇宙空間でしてみたいことを尋ねられると、藤原は「ＵＦＯを探したいな」と無邪気に回答。杏は「遠近法を利用して、地球を手のひらに載せた写真を撮りたい」と夢を語った。
　藤原が演じる青年の父親を演じた俳優の三浦友和（５９）だけは「（宇宙旅行が）実現したとしても、年齢的に断られると思います」と冷静に自分を見つめ、笑いを誘った。

　一瞬夢を見た藤原も、司会者から１５００万円で宇宙空間に４分間滞在できることを聞かされると、夢を引っ込め「行かないですね」ときっぱり。子役の前田も「１５００万円なんて、絶対むりやん。ただなら行きたい」と現実に引き戻された。
　三浦は「日本の俳優なんて、こんなもんですよ」と若くして地に足のついた意見を持つ後輩たちに納得しつつも、苦笑いだった。