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染谷将太、生の実感「あんまりないですね」

2012年1月25日 9:29
染谷将太、生の実感「あんまりないですね」

 俳優の染谷将太(19)、石井岳龍監督らが24日、都内で行われた映画「生きてるものはいないのか」(2月18日公開)のプレミアム試写会に出席した。

 劇作家・前田司郎氏原作の同名戯曲を映画化。石井監督が10年ぶりにメガホンを取った。

 物語は、怪しい都市伝説がささやかれる大学が舞台。18人の人間が次々と謎の死を迎える様子を通じ、生と死の関係の真理をあぶり出す。

 主演の染谷は、独特の雰囲気を持つ石井監督について「その世界観を感じることは多々ありましたね」とぽつり。「リハーサルで設定されているラストシーンへ向かっていっていると、そのラストにたどりつくまでに死んでいる人たちを助けずに進むことになるんです。それを監督が『お前、助けないのか?』って言うんですけど、助けちゃうと映画が成り立たないし。そういうことが多かったですね」。あえて疑問を投げかけてくる石井監督の現場での様子を難しい表情で振り返る染谷に、監督も苦笑いだった。

 “生きてるものはいないのか”というタイトルにからめて、生を実感する瞬間を尋ねられると、染谷は「難しいですね、あんまり実感していないんで。ごはんを食べているときとか、人と接しているときですかね」と困り顔で若者らしい返答。
 司会者から「演技をしているときは?」と助け舟を出されても、「演技をしているときは、いっぱいいっぱいなので。すみません」と意に沿えず、申し訳なさそうにほほ笑むばかりだった。