ミュージカル「ミス・サイゴン」のキャスト３７人が３日、東京・目黒区の自由が丘駅前特設ステージでスペシャルライブを開催した。

　同ミュージカルが、７月６日から８日まで東京・めぐろパーシモンホールで上演されることを記念し、キム役の笹本玲奈（２６）、知念里奈（３１）らが劇中歌を披露。２００４年から作品に出演している知念は「世界が終わる夜のように」などを歌唱し、「９年分のいろいろな経験をキムという役に投影して、また新たな彼女の心情に近づければなと思っています」と舞台にかける意気込みを明かした。

　笹本は、キムが１幕の最後に披露する「命をあげよう」を情感たっぷりに歌い上げ、「今、『愛って何だろう？』とか『人と人との絆の深さって何なんだろう？』って思っている方にこの作品を見てほしい。きっと答えが見つかるんじゃないかなと思います」と聴衆にメッセージ。司会を務めたジョン役の岡幸二郎（４４）が「笹本さんにとって愛って何？」といたずらっぽく尋ねると、「それはこの作品を通して見つけたいと思います」とうまくかわした。