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【特集】閑散期の施設が写真スポットに大変身!「推し活×町おこし」の可能性

2024年6月27日 20:27
【特集】閑散期の施設が写真スポットに大変身!「推し活×町おこし」の可能性

日本アニメの人気も後押しして年々全国で行われるコスプレのイベントは増加傾向で、コスプレイベントは町おこしなどさまざまな可能性を秘めている。

福盛田 悠アナウンサー
「私は今、仙台市内の結婚式場のチャペルの入り口に来ています。本来は愛の誓いを行う場所ですがきょうはコスプレイヤーの皆さんの写真撮影に使われています」

バーを併設する披露宴会場は写真映えするスポットに!
花嫁が歩くバージンロードも非日常的な世界観を作り出している。

結婚式場でコスプレイベント

仙台セント・ジョージ教会畑山洋一郎さん
「結婚式以外の式場の活用、結婚式がない日でもこういった人が集まるイベントを催しております。人が集まります、楽しい場所ですというものを感じていただければと思っております」

こちらの結婚式場では仏滅など暦の関係で空いている日を活用しコスプレイベントを行っている。

宮城在住コスプレイヤー
「式場でやるコスプレイベントっていうのがなかなかなくて、今回地元の仙台で式場イベントがあったのでぜひ行ってみたいと思い参加した」

コスプレイヤーを専属で撮るカメラマンたちにとっても結婚式場は魅力的だ。

歴10年のカメラマン
Qきょうは良い撮影はできましたか?
「もうできてますとてもできてます。普段取れないような場所とかで撮れるのが一番の魅力だと思うので、もっといろんな人にこのイベントが広がってもらえればと思います」

遊園地でもコスプレを満喫!

コスプレイベントはこんな場所でも。

福盛田 悠アナウンサー
「いつもは家族づれでにぎわうベニーランドですが、きょうはコスプレをしたコスプレイヤーの皆さんが遊具で遊んでいます!」

メリーゴーラウンドを楽しんだり、列車の乗り物で遊んだりコスプレをしながら遊園地を満喫するコスプレイヤーたち。

コスプレイヤー
「乗り物も乗れるし、やっぱり楽しいですね」

ベニーランドでは若い世代の来場を増やそうと17年前からコスプレイベントを行っていて今や全国からコスプレイヤーが集まる人気の場所となっている。

八木充幸園長
「遊園地の雰囲気とコスプレがマッチするように思いましたので始めた。コスプレイヤーは存在感があるというか目立ちますので、遊園地全体が華やぎ華やかな雰囲気になるというのがある」

たまたまこの日に遊園地に遊びに来ていた家族は…

母親
「遊園地が楽しく盛り上がる感じで良いなと思いました」
子ども
「楽しかった楽しかった~」
Qお兄さんとかお姉さんとかいろんな格好してたけど見ててどう思いました?
「ちょっとだけ怖かった」

専門家によるとこういったコスプレイベントは、コスプレイヤーと施設側 双方にメリットがあると言う。

世界観にあった背景を求めるコスプレイヤー×人を呼びたい施設

近畿大学 総合社会学部岡本健教授
「キャラクターのコスプレをする方々ていうのはその世界観にあった背景っていうものを欲しているわけで、写真を撮るっていうのが一つ非常に大きな行動、目的なので、コスプレイヤーさんにとってそういう背景っていうのはとても貴重だしニーズがあるっていうことかなと思います。施設側としては、閑散期とかあんまり利用されていないときにコスプレイヤーにお客様として来てくださるっというのは一つ大きなメリット」

このコスプレイベントは地域おこしにも一役買っていて、例えば北海道苫小牧市は観光閑散期の11月に毎年コスプレイベントを行い、去年の参加者は道外を含めて9500人。2日間のイベントでの経済効果は3800万円。

また22万にもの人が集まる名古屋のコスプレイベントは、日本のアニメ人気から去年は世界34の国と地域から参加者が集まり、経済効果は10億円といわれている。知事や市長も後押しする名古屋の魅力を世界に発信するコンテンツの一つに成長した。

近畿大学 総合社会学部 岡本健教授
「このコスプレイベントというのは、ある意味風景景観が観光資源になります。最初はコスプレっていう趣味のために来るかもしれませんけれども、来た時にその場所がとてもいい場所とかおいしい食べ物があったとかいい人と出会えたとかがあれば、もう一度行こうと思うわけですね。リピーターになってくれるというのが一つ期待できますし、その地域のことどんどん愛してもらえればもしかしたら移住してくる可能性もあります」

コスプレイベントで地域活性化。動き出したのは仙台市中心部のサンモール一番町商店街。
街中の雰囲気を出すアーケード街と、タイムスリップしたような情緒が楽しめる横丁もあるとあって県の内外から300人のコスプレイヤーが参加した。

仙台ストリートコスプレフェス 実行委員会 松岡嗣時 代表
「やはり皆さんInstagramやXをほとんどの方が使っている。いろいろなお店だったりとかこのアーケードとかを自然に紹介してくれたら地域活性にもつながるかなと考えています」

商店街の賑わいを増やそうと始めたコスプレイベント。
今年3月に試験的に小規模のイベントを行い好評だったことから商店街の店も協力し今回大々的に開催することになった。

仙台市中心部でも大々的に開催

このコスプレイベントの魅力の一つがコスプレをしたまま飲食店でご飯が食べられるとこと。

コスプレイヤー
「なかなかコスプレをしているとお店に入りづらいとか、お店から拒否されるとかそういうことがあると思うんですけど、お店側から受け入れえてもらっているので楽しくご飯が食べられますしイベントが楽しくてまた来たいなと思います」

コスプレイヤーたちが商店街を楽しむことに店側は…

店の人
「店を知るきっかけになってくれればいいと思いますし、年配の方が多い中で若い人が結構来てくれるっていうのはありがたいですね」

イベント限定メニューを作ったというこちらの店は・・・

店の人
「商店街がにぎやかになるのでとてもいいと思います」

仙台ストリートコスプレフェス 実行委員会 松岡嗣時 代表
「コスプレイヤーの方たちがいっぱい来ることによって、今まで知らなかった店とか行ったことがない路地とか、そういったところを知る機会にもなると思っているので今後は参加者の方、地域の商店街の方と協力してやっていければと思います」

コスプレイヤーの方は、自分の写真の撮りたい場所があればどこへでも足を運びたいと思っている方が多く東北を中心に県外から来た方も多く見られた。
イベントを通して宮城の魅力を知ってもらい、SNSで発信してもらえれば賑わいにもつながる。

施設の活用や地域活性化まで、コスプレイベントの可能性に今後も注目したい。

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