×

宮崎あおい、初日を迎え「安心しています」

2012年7月21日 19:14
宮崎あおい、初日を迎え「安心しています」

 アニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」が公開初日を迎え21日、女優の宮崎あおい(26)、俳優の大沢たかお(44)、細田守監督(44)らが都内で舞台あいさつを行った。

 主人公の花が“おおかみおとこ”と出会い、結婚、出産、子育てを通じて成長する姿と、その子どもである“おおかみこども”の雪と雨が自立するまでを描く。

 花役の宮崎は「きっとたくさんの人に愛してもらえる作品だと心から思えているので、とてもきょうは幸せでうれしくて安心しています」と公開を喜んだ。
 “おおかみおとこ”役の大沢は「僕はちょっとしか出ていないんですけどね」と苦笑い。「出番は少ないですけど、気持ちは誰にも負けないくらい熱い」と思い入れの深さを伝え、「本当に好きな作品です。子もたちだけじゃなくて子どもを持つお母さんたち、これからお母さんになる女性の人たち、それを支える男の人たち、そんな人たち全員に見てもらえたらうれしい」とにっこり語った。
 
 劇中では雨と雪がオオカミとして生きるか人間として生きるか岐路に立ち、迷う姿が描かれている。「岐路に立って迷ったこと」についてのエピソードを司会者から質問されると、宮崎は「日常的にいろんなことを選択して生きているので、選択って特別なことじゃないと思う。自分が何かを選択したことよりも、きっとそのあとに自分が選択をしたことをサポートしてくれる人たちであったり、その選択を信じてついてきてくれる人の力があるから今の自分が成り立っているんだなと思うので、あまりこの選択というのは浮かばないですね」と回答した。

 舞台あいさつには、雪の少女期を演じた黒木華(22)、雪の幼年期を演じた大野百花(10)、雨の少年期を演じた西井幸人(17)、雨の幼年期を演じた加部亜門(9)も出席。
 司会者がせりふを言ってみてと提案すると、大野は「映画の中でやった声はあのときにやりきったので、あの声は出ない」ときっぱり断り、会場の笑いを誘った。

 都会から田舎に引っ越してきた花の近所に住む農家の老人、韮崎の声を担当した俳優の菅原文太(78)は山梨で農業を営んでおり、夏の農繁期のため欠席した。司会者が菅原のメッセージを代読。「この物語を豊かにしているのは細田さんの故郷への愛が詰まっているからだ」とし、「今年の夏、暑気払いに、子どもたち、若い人たちにお勧めしたいのは『おおかみこどもの雨と雪』だ」と太鼓判を押した。

一緒に見られているニュース