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スギテツ鉄道博物館で公演「まるで埼京線」

2012年11月11日 21:17
スギテツ鉄道博物館で公演「まるで埼京線」

 バイオリンとピアノによるクラシック界の異色デュオ「スギテツ」が11日、埼玉・さいたま市の鉄道博物館・鉄博ホールで「日本三大鉄道ミュージアムツアー」のファイナル公演を行った。

 鉄道とクラシックを結びつけた新アルバム「SUGITETSU EXPRESS」(スギテツ・エクスプレス)の発売を記念し、先月28日に名古屋のリニア・鉄道館、今月3日に大阪の交通科学博物館で行ったツアーの、この日がファイナル公演になる。

 約150人のファンで超満員の中、ピアノ&編曲の杉浦哲郎(44)は「きょうはたくさんの方に来ていただいて、満員列車ですね。まるで埼京線のようですね」と鉄道にからめてあいさつ。バイオリンの岡田鉄平(37)も「正月の新幹線みたいですね」とたとえた。

 アルバムから「J.シュトラウスII『観光列車』変奏曲『汽笛の軌跡』」をはじめ、「夜明け travelog」「山手線上のアリア・車掌vs自動放送編」など全7曲を演奏した。

 金属製バイオリンで「舞曲『いい日旅立ち』」を演奏した際には、杉浦は「日本が誇る技術を僕たちも音楽を通して、鉄道マニアとして伝えていかなければという思いを込めて演奏させていただきました」としみじみ。
 岡田も「これは、木のバイオリンに比べて非常に重いです。しかも顎が冷たいんです。冬は冷たいし、夏は暑いです」と演奏家としての苦労を明かし、「これは5号機で、だんだん改良され、軽量化されています。特徴はコンサートホールでないと得られないような深い響きが出せることです」と説明した。