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上戸彩、8年ぶり主演作で「おもてなし」

2013年11月2日 15:03
上戸彩、8年ぶり主演作で「おもてなし」

 女優・上戸彩(28)の8年ぶり主演映画「武士の献立」(12月14日公開、朝原雄三監督)の完成披露試写会が2日、都内で行われ、キャストの上戸、高良健吾(25)、余貴美子(57)らが舞台あいさつを行った。

 4人は和装で登壇。監督と余に挟まれる形で並んだ夫婦役の2人は「日本の伝統の大きな柱である時代劇に足を運んでもらえるように、フレッシュなキャスティングをしました」と朝原監督が満足そうに太鼓判を押す布陣だ。
 江戸時代、刀ではなく包丁で藩に仕えた武家を描いた作品で、高良は「時代劇ですけど、血は流れません。いくさはありません。みんなが楽しめるエンターテインメントになっています」と静かな口調でアピール。余は「おせち料理のように気持ちいいものがたくさん詰まった作品です」と貫禄のたとえを示した。

 物語の核になるのは料理。上戸は「こんなにだしにこだわる料理はないんじゃないかと思いました」とあらためて和食の神髄に感嘆。「品のある料理なので、世界中の人に知ってもらいたい。12月には和食が(ユネスコの)無形文化遺産になることもほぼ決まっていると聞きましたので、同じ時期に公開になるのは『おいしいな!』と思いました」とチャーミングに話しかけると、会場は温かい笑い声に包まれた。

 高良が包丁をくるくる指で回していて切ってしまった撮影エピソードでは「私はただ食べてしゃべっているだけなので、のんきに楽しめました」という余が余裕のエピソードなどを披露した後、最後は上戸がマイクを握り、「皆さんをしっかりおもてなしできるように頑張りました。『武士の献立』をご賞味ください」と締めくくった。