タレントのサヘル・ローズ（２８）が１２日、東京・青山学院大学で映画「レイルウェイ　運命の旅路」（１９日公開）のティーチインイベントを行った。

　第二次世界大戦下、日本軍の物資輸送のためタイとビルマ（当時）をつなぐ泰緬鉄道建設に駆り出された英国人将校で、当時捕虜だったエリックがつづった戦争体験とその後の人生を映画化。

　戦争を経験し、家族を亡くしたサヘルは「戦争は破壊だけではなく、人の心まで壊してしまう」と言及し、「若い世代の方に『戦争って一体なんだろう』ということを、このような映画を通して、戦争経験者の生の声を感じてほしい」と語った。

　「私は戦争について、小さかったので、すべてを鮮明に覚えているわけではありませんが、頭の中では『戦争は終わった』と理解していても、体が覚えてる」と戦争の悲惨さを伝え、集まった学生へ向けて「戦争について、悲観的にならず、先を見据えてもらいたい。『なぜこんなことをしてしまったのだろう』と思うことはあるかもしれませんが、自分が日本人であることに自信を持ってもらいたい」と力強く呼びかけた。