アリアナ・グランデ「全く別世界にいたから」 役を勝ち取ったオーディションでの不安
■完成版の第一印象は“変な感覚”
20年以上愛される不朽のミュージカルを映画化した本作は、性格も才能も正反対な2人の魔女の友情が描かれます。不思議な力を持ちながら緑色の肌で生まれたため、孤立してしまうエルファバ役には、グラミー賞やエミー賞など、数々の受賞歴を持つシンシア・エリヴォさん。そして、お嬢様で人気者のグリンダを世界的ポップスターのアリアナ・グランデさんが演じます。
――完成した映画を見た時、どのように感じましたか?
シンシア:とても変な話なんだけど…。初めて完成版を見た時、目にしたものに圧倒されて映画の中から自分を消した。監督に“私映画に出てないんじゃない?”って電話して。頭が真っ白になって何も見えなくなった。だけど2回目を見た時は、赤ちゃんみたいにただただ泣きました。感情がジェットコースターみたいだった。そういう自分を見たことがなかったから自分だって認識ができなかった。けど、しっかり見た時はやってきたことが本当に誇らしかったです。
アリアナ:私も最初に見た時は変な感覚だった。役になりきっていたからかもしれないけど、既視感があって変な感覚だった。けど映画は素晴らしかったし、ジョン監督は世界一の監督だと思う。本当にワクワクしたし、続編を見るのが待ち遠しい。
ジョン監督:続編までその感情を覚えておいてよ!
■オーディションでチャンスをつかむも アリアナが感じていた不安
既に世界的スターであるシンシアさんとアリアナさんですが、今回の作品ではオーディションで役を勝ち取った2人。ミュージカルの大ファンだったアリアナさんは、自らオーディションへの参加を志願したといいます。
――オーディションで役が決まった時はどう思いましたか?
シンシア:オーディションを受けられてうれしかった。オーディションを受けると自分でつかんだ使命感が生まれる。私を役に望まないならオーディションに呼ばないでほしい。
アリアナ:私は“オーディションしたい”ってお願いしたの。(製作の)マーク・プラットにオーディションをお願いした。全く別世界にいたから、見てもらえる機会がほしかったけど、チャンスがあると思っていなかったから。だってこの役を任せてもらえるかわからなかったから。
ジョン監督:2人が初めてオーディションに来た時、グリンダとエルファバを探していたんだけど、2人が来て役を奪っていった。2人を見た時に現実のエルファバとグリンダだと感じた。
■シンシア&アリアナ プライベートでも“姉妹みたいな”関係性
――役柄は正反対ですが、実際の2人の関係性はどうですか?
アリアナ:お互いよく褒め合ったり、ちょっとした贈り物をしたり、ストーリーと同様に友達同士になって求め合っています。
――毎日メッセージを送り合っているんですか?
シンシア:もちろん! 同じホテルに泊まっている時でもビデオ通話する。
アリアナ:同じホテルの別々の部屋からするの。
――2人は“ベストフレンド”ですか?
アリアナ:姉妹みたい
■アリアナ、日本語のレッスンをやりたい
今回、シンシアさんは2020年以来となる3度目の来日、アリアナさんは2017年以来9度目の来日。日本が大好きだというみなさんに、好きな日本語を伺いました。
――好きな日本語はなんですか?
シンシア:“はじめまして”と“すごい”です。だってステキな言葉だから。
アリアナ:私は“大好き”が好き。私のファンがお互いに“大好き”って言い合ってるから。日本語のレッスンをやろうと思ってます。日本語を思い出したいし、習いたいから。
――日本語のレッスンを受けていた?
アリアナ:昔、個人的に習ってたの。またやりたい、大好きだったのにやめちゃったから。