お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹（３９）が２７日、映画「ジョーカー」のブルーレイ・ＤＶＤリリース＆デジタル配信記念イベントを都内で行った。
　
今月１５日に開催予定のイベントだったが、又吉の体調不良のため急きょ中止になっていた。
今回が仕切り直しのイベントで、又吉は「体調不良により急きょ欠席させていただきました。皆様には本当に多大なご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ございませんでした」と謝罪し、「体調は回復しました」と全快を報告した。
　
「ジョーカー」は米アカデミー賞において最多１１部門にノミネートされているヒット作で、又吉は「公開されて、すぐ見に行ったんですが、衝撃を受け過ぎまして、見終わった後に席から立てなくなった」と報告。
「係の人に『もう終わりなんで退出してください』と言われてようやく出て行けました。どうせなら、最後に出たいなと思ったんです、（観客の中で）俺が一番食らったんだと（思われたかった）」と、その衝撃度を表現した。
　
妄想と現実が入りまじりながら、ひとりの売れないコメディアンが悪人に変貌するストーリーに、同じコメディアンとして又吉は深く共感したという。
さらに小説家としては、昨年発売した単行本「人間」が、シェアハウスで暮らしながら夢を手に入れるために葛藤する若者を描いていることから「映画を見たとき、心当たりというか、分かるなって思った」と告白。「（出版の）時期がずれていたら、パクったって言われそう」と苦笑いした。
　
相方の綾部祐二（４２）は、作品の舞台になったニューヨークに移住し、コメディアンとして生計を立てるべく奮闘している。
綾部は「ジョーカー」の場面として有名になったニューヨーク市内の階段で写真を撮り、インスタグラムに投稿したことが話題を集めたことがあり、又吉は「わりと話題になっているところで撮れる精神力が素晴らしい。ハートが強い。僕は絶対にできない」と絶賛。続けて「近所の人が迷惑しているっていう報道がありましたよ。そこでやっちゃう、それを人に見せたいっていうのが…スケールがでかいですね」と冷ややかな評価を加えて笑いを誘った。