太賀、衛藤美彩に感謝「現場を明るくする」
映画「静かな雨」の公開記念舞台挨拶が8日、東京・シネマート新宿で行われ、ダブル主演を務めた仲野太賀(27)と衛藤美彩(27)のほか、メガホンをとった中川龍太郎監督らが登壇した。
足に麻痺(まひ)がある若者・行助(仲野)と、事故の後遺症によって新しい記憶をとどめておけなくなった女性・こよみ(衛藤)によるラブストーリー。
本作が映画初主演の衛藤は「映画界の魅力に自分自身もどっぷり浸かってしまいそうなくらい、この作品が大好きです」と語った。
こよみはたいやき屋を営み、常連客に愛されるという役どころ。
実際にたいやき屋に通って修行したという衛藤は「たくさん失敗したりもしたんですけど、最後はきれいに焼けるようになって。映画の中で食べているものは、私が実際に焼かせていただいたものもあって、それを太賀さんがすごくおいしそうに食べくれて。たくさん食べるんだけど、いつ食べても初めて食べた時のおいしい顔をしてくれて。その姿に励まされたというか、本当に作っている方はこういう気持ちになるんだなって体験させてもらいましたね」と笑顔を見せた。
制作過程で苦悩したという中川監督は「自分と太賀がぶつかるというか、気まずくなることがあったんですけど(笑)、衛藤さんがめちゃくちゃ空気が読める人で、衛藤さんがいなかったらもうちょっと現場の空気が暗かったかもしれないです」と回想。
太賀も「中川監督とは同世代でもありますし、意見交換で激しめのディスカッションがあったかもしれないんですけど、衛藤さんが現場を明るくするパワーを持っていて、衛藤さんが現場に来るだけでみんなが明るくなるので、助けられましたね」と衛藤に感謝した。