若者でも続くコロナ後遺症 倦怠感や頭痛
新型コロナウイルスに感染していたという10代、20代の男性。すでに陰性が確認されているにもかかわらず、倦怠感、頭痛、胸の痛みなど、「後遺症」ともいえる症状に苦しんでいるといいます。
■40日以上がたった今も体調の波
陰性確認後も症状に苦しむ千葉県の大学生(21)
「最初、コロナウイルスって聞いた時点で、2~3週間くらいで終わるのかなって思ったんですけど『陰性出てからも治らない』なんて思いもしませんでした。今現在の症状は37.5℃前後の熱と頭痛、倦怠感と湿疹と、あと嗅覚障害が残っている感じです」
今も食欲がなく、頭痛がひどく眠れない日もあるといいます。
男性が最初に異変を感じたのは3月27日。目が充血するなどの症状が出たといいます。
4月1日には37.8℃の発熱。
6日にPCR検査を受け、7日に陽性が確認されました。
大学生
「夜は40.5℃の熱と肺の激痛と呼吸困難とか、嗅覚障害、味覚障害・・・。死ぬと思っていたんで遺書も書きたかったんですけど、遺書を書く体力もなかったのでビデオレターで言いたいことを伝えて、みたいな」
そうした状況で自宅療養を続けていましたが、症状が続いていたため、4月29日に入院。
5月、2回陰性が確認され9日に退院しましたが、40日以上がたった今も体調の波に襲われているといいます。
医師が書いた診断書には・・・
『その後も微熱、倦怠感、頭痛、咳嗽(がいそう)等の症状が持続しており、自宅療養が望ましい』
と書かれていました。
現在は休学して、実家で療養する日々だといいます。
「20分程度の散歩も“息切れが激しい”ので、休みながら行っているんですけど、“何もやる気が出ない”というか、誰かに押しつけられてベッドから出られないような倦怠感のときもあるので」
陰性になったあとも、苦しんでいる人がいることを知ってほしかったと話す大学生。
「『僕みたいな人がいるよ』と思うと、心の底に置いておいてもらうと、少しは危機感が高まるのかなと思って」
■10代男性も長引く症状
そしてこちらも、今も症状に苦しんでいると話す千葉県の10代の男性。
陰性確認後も症状に苦しむ男性(10代)
「常に頭痛と全身のだるさってことで倦怠感、あと肺の痛み、胸の痛みもいまだに続いているので」
男性も陰性になってからすでに40日ほどがたっていますが、21日に撮影した動画でも・・・
男性
「本当にきついです。常に『はあはあ』して“息苦しさ”があるので、少し歩くだけで疲れてしまいます」
22日、夕方に測った体温は38.3℃。
長引く症状に男性が不安に感じているのは・・・
「“社会復帰できるか”の不安が一番大きいですね。今の状態だと時間や日によって体調大きく変化するので、登校するにも勉強するにしても非常に厳しい状況かなと思います」
さらに、人混みに出れば『再び感染するのでは』という恐怖も。
「(感染)初期の状態を考えると、もう思い出したくないくらい苦しかったので『もう一度それにかかるとなると不安』というか“恐怖”ですね。みなさんに少しでも予防と注意をしていただきたいなと思います」
2020年6月22日放送 『news zero』より