小嶋陽菜が振り返る10年 アイドル卒業、会社設立…「社長になるとは私も思ってなかった」
■約10年ぶりに写真集を発売
――なぜ今、写真集を発売しようと思ったのでしょうか?
今まで私が社長業をやりながらも応援してくださっている方がいるのは、なんとなく感じていたので、ファンサービスでもありながらやってみたいなと思ったので、事業も安定したこのタイミングでやれたらおもしろいことになるかなと思って、このタイミングになりました。
普段は自分で意思決定をしたりとか、企画して物をつくったりするんですけど、今回は全てお任せして撮影に挑んだので、自分で何かをするというよりは、今の私をおもしろく、調理してくださいという感じでお任せしました。
■アイドルから社長へ 10年間の変化
――AKB48の“神7”として人気を誇りながらも、2017年、29歳の誕生日にAKB48を卒業した小嶋さん。その翌年には、ライフスタイルブランド『Her lip to』をオープンさせ、事業を拡大していきました。10年振り返っていかがでしたか?
10年間の変化は結構あって、AKB48のアイドルを卒業したっていうのもこの10年間ですし、その後、ブランドを立ち上げたのもそうだし会社を作ったり、まさかアイドルを卒業して社長になるとは私も思ってなかったですし、ファンの方も思ってなかったと思うんですけど、そんな大きな変化が振り返ればありました。
でも、やっぱり一つ一つ考えると急になったわけじゃなくて、アイドルを卒業してもファンの方とコミュニケーションを取りたいなって思ってお洋服を作ったりとか、想像以上に好評で、このブランドを続ける組織を作りたいなと思って会社をつくったりとか、やらないといけないことだったり、求められてることに応えてきて、今があるっていう感じなので、一つずつ積み重ねてこられたかなと思います。
■事業を拡大中 大切にしているのは「変化を作り続ける」
――なぜ『Her lip to』をここまで大きくできたのだと思いますか?
最初の段階では、正直、ここまでの規模になるとは全く想像してなかったんですけど、やっぱり自分が好きな物を作りつつ、お客様の期待に応えたりとか、お客様が飽きないように変化を作り続けるみたいなことで、成長していったのかなと思います。
アパレルだけじゃなくてアフタヌーンティーのプロデュースをしたりとか、そこに行くためのお洋服を作ったりとか、夏だとアイスクリームショップを期間限定でオープンしたりして、そういうところに着ていくカラードレスを作ったりとか、いろいろトータルで楽しんでいただく企画を作り続けているっていうところだと思います。
■売上高は29億円以上 社長になったのは「やらなきゃいけないことをするための手段」
――2020年に会社を設立。現在は、売上高29億円以上(2023年12月期)を誇っています。いつ頃から「経営者になりたい」と思い始めましたか?
経営者になりたいというふうに思ったことも、社長になりたいって思ったことも実はなくて、一緒に熱量を持って働いてくれる人を探すには、社長にならなきゃいけない、私が責任を持ってその立場にならなきゃいけないとか、求められてることとか、やらなきゃいけないことをするための手段だったっていう感じですね。
■多忙だったAKB48時代に“自分を知れたきっかけ”
――写真集に収められているインタビューでは「自分のやりたいことを見つけられて成長できた」と語っていました。どのようにやりたいことを見つけましたか?
AKB48時代って自分が何が向いているのかとか考える時間もなくて、もう次から次へと仕事があって、いろんなことをやっていたのでわからなかったんですけど、女性ファッション誌の仕事をいただいた時にやってみて、すごく反応が良くて、今まであまり見えなかった女性のファンがいることも知れたし、もしかしたら私が向いてることだったり、好きなことなのかもってファンの方の反応を見て知ることができたので、それが今の仕事にもつながっていると思いますし、自分を知れたきっかけはそこにあったかなと思います。
――今後やってみたいことはありますか?
今後は引き続き会社を成長させるっていうのもありますし、人とは違う経験をしてきたので、それを生かしてスタートアップだったり、後輩だったり、そういう何かやりたいっていう人の応援みたいな支援みたいなのをできたらいいなというふうにも思ってます。色々できることがあるのかな、意外とできることがあるのかなって思うので、何か新しいこともやってみたいです。