和紙で「光るバッグ」も!伝統技術 × 世界的デザイナーで“上質な土産物”を開発 山梨

和紙や水晶などの伝統工芸品を手がける県内の事業者と世界で活躍するデザイナーが共同開発した「土産物」の発表会が10日、東京都内で開かれました。
この取り組みは、世界に発信する山梨でしか手に入らない上質な「土産物」を開発しようと、山梨デザインセンターと県が企画しました。「和紙」「水晶」「織物」の3つをテーマに県内の事業者と世界を舞台に活躍する3人のデザイナーがタッグを組み、計9種類の製品を完成させました。
このうち、甲府市出身の工業デザイナー・深沢直人さんは市川三郷町の「大直」と、和紙を用いた光る「ライトバッグ」やコピー用紙の束をモチーフにしたライトなどを手がけました。
工業デザイナー 深沢直人さん
「破れないということは持ち歩ける。すべての紙に付随している中心的な機能を別の形で表現している」
このほか、富士吉田市出身の工業デザイナー・柴田文江さんは甲府市の「詫間宝石彫刻」と、水晶を使ったショットグラスなどを製作。テキスタイルデザイナーの須藤玲子さんは富士吉田市の「TSUGUO」とシャツやストールなどを作りました。
県デザインセンター 永井一史センター長
「伝統産業は伝統産業で非常に努力されて非常にいい製品が作られていると思うんですけど、何か新しい形を作りだすデザイナーというそこを少し客観化してみて、そういう力を持ったデザインと掛け合わせることで元々のポテンシャルが何倍にもなり得ると思う」
完成した製品は18~30日に甲府市の県立美術館で展示されます。また、県のふるさと納税の返礼品となるほか、空港や百貨店などで販売される予定です。