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中国の日本メーカー 一部工場で再開延期も

2020年2月10日 18:06

新型コロナウイルスによる感染の拡大が続く中、中国での企業活動が10日から再開されたが、日本メーカーの一部では工場での生産の再開が延期されるなど、正常化には時間がかかる見通し。

中国国内にある、トヨタの全ての工場や三菱自動車の一部の工場は、10日から操業を再開し、延期されていた保守点検などを行った上で、来週17日より、生産を再開する予定。

マツダは、南京にある工場の再開を12日以降に延期した。残りの工場については10日に再開し、延期されていた工事が終了次第、生産も再開する予定。

一方、武漢に工場を持つ各企業は本格生産まで、まだ時間がかかりそうだ。ホンダは中国国内にある工場の操業再開を始めているが、武漢にある工場については、今週14日から保守点検などを行った上で、来週中の生産再開を目指している。日産も、武漢以外にある工場については、今週中の再開を目指しており、武漢の工場については早くとも今週14日以降に再開する予定。

また、ソニーも中国国内の工場を10日に再開している。ただし、武漢市内にいる従業員については14日まで在宅勤務を指示しているという。シャープも上海や南京など5か所の工場を10日、再開している。

一方、中国国内におよそ80か所の拠点を持つパナソニックは、10日から営業再開を予定していたが、10日夕方の時点でまだ稼働しておらず、現地の状況を確認中だという。

また、資生堂は北京と上海にある工場の操業を来週17日まで停止することを決めた。上海のオフィスは10日に営業を再開したが、14日までは在宅勤務を行う従業員もいるという。