27日夜、東京・文京区の猪口邦子参議院議員が暮らす部屋が燃え、猪口議員の夫と長女とみられる2人が死亡した火事で、油のようなものがまかれた明らかな形跡はなかったことがわかりました。

この火事は27日午後7時ごろ、文京区小石川のマンション6階にある猪口邦子参議院議員が暮らす部屋から火が出たもので、30代くらいの女性が搬送先の病院で死亡し、室内から性別不明の遺体が見つかりました。

捜査関係者によりますと、死亡した2人は台所付近に倒れていて、猪口議員の夫で東大名誉教授の猪口孝さんと長女とみられています。

さらに、室内には油のようなものがまかれた明らかな形跡はなかったことや、マンションの6階に上がるには、エレベーターでも階段でも、部屋のカギが必要だったということも捜査関係者への取材でわかりました。

火は室内から上がった可能性が高いということですが、部屋の中にストーブは設置されていなかったということで、警視庁は引き続き実況見分を行うなどして出火原因を調べています。