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日本酒離れ進むなか 130年以上続く老舗の酒造会社「宝山酒造」が破産開始手続き決定 《新潟》

2024年7月24日 14:54
日本酒離れ進むなか 130年以上続く老舗の酒造会社「宝山酒造」が破産開始手続き決定 《新潟》

新潟市西蒲区にある酒造会社の「宝山酒造」が7月19日、新潟地方裁判所から破産手続き開始決定を受けたことがわかりました。
帝国データバンク新潟支店によりますと、「宝山酒造」は1885年創業、明治時代から130年以上続く老舗で、自社ブランドの日本酒「宝山」をはじめ甘酒やリキュールの製造販売を手掛けています。

周辺には弥彦神社などの観光スポットがあり、観光コースとして酒蔵見学で集客をはかり、日本酒の直販が増加した1995年6月期には年売上高約2億6100万円を計上していました。

しかし、日本酒離れが進むなかで売上は低迷、インターネット販売の拡大などで打開しようとしますが業績回復に至らず、2023年6月期には年売上高が約1億円にまで低下していたということです。

赤字決算で債務超過が続き、厳しい資金繰りを強いられるなか、金融機関からの借入金の返済が重くなり、さらに代表の体調不良もあり今回の事態になったということです。

負債は金融債務を中心に約2億2000万円とみられています。

現在、日本酒販売については在庫の販売を継続しており、今後、事業譲渡先を模索するということです。

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