「クリスマスエリカ」この時期人気も農家減少でピンチ 生産量3分の1で品薄に 山梨
山梨県のオリジナル品種でこの時期の風物詩となっている花「クリスマスエリカ」に異変です。生産量が例年の3分の1まで落ち込み、品薄となっています。その原因とは?
JR甲府駅前に今年6月にオープンした生花店です。
「フローリスト あa:」宮原光知子さん
「大きいものが育たなかったと聞いている」
例年、12月初めから出荷が始まる県オリジナルのクリスマスエリカですが、今年は市場に出回る数が極端に少ないといいます。
一方で、花は入荷すると即日完売するほどの人気ぶり。店には県外の客も多く訪れるため、山梨をPRするためにも置いておきたいといいます。
「フローリスト あa:」宮原光知子さん
「県の特産品なので毎年買い求める人は多い。多くの人が立ち寄ってもらえて山梨県を発信する場所でもあるので、(クリスマスエリカが)なければ始まらないという感じ」
クリスマスエリカは温度管理で開花を早めた「スズランエリカ」をツリーのように円錐形に仕立てた鉢花で、県が特許を持っています。
今年も出荷が始まりましたが、JAや県によりますと、北杜市に2軒しかないうちの1軒の生産者が体調を崩し、生産量が去年の1500鉢から3分の1となる500鉢に減少したといいます。
クリスマスエリカの栽培は温度管理など技術的に難しいことから、年々生産者が減少。一部の生産者への負担が大きくなっていますが、人気が高い花だけに県は何とか生産農家を増やしたい考えです。
県食糧花き水産課 大沢課長
「クリスマスの前の時期には期待する人が多いので、期待に応えられるよう生産量を増やせるようにしていきたい。JA全農やまなしと連携して働きかけをしていきたい」