北京豪雨、当局が死者数を2倍以上に修正
先週末に中国の首都・北京を襲った記録的な豪雨で、当局は26日、死者の数をこれまでの発表から2倍以上に修正した。「被害が隠ぺいされている」と疑いの声が上がる中での発表の遅れに、政府への不信感が高まりそうだ。
21日から22日未明にかけて北京を襲った61年間で最大の豪雨について、北京市政府は26日、「77人が死亡した」と発表した。北京市は23日時点で「死者数は37人だ」と発表していたが、北京郊外の山あいの村などで甚大な被害が明らかになる中、インターネットなどでは「より深刻な被害が出ているのでないか」と当局の発表を疑う声が出ていた。
死者数が更新されなかった理由について、北京市は「遺体を発見するのに時間がかかった」と弁明しているが、被害の発表の遅れに政府への不信感が高まりそうだ。