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“従軍慰安婦解決”で関係は改善~朴大統領

2014年8月15日 17:34

 15日、韓国では日本の植民地支配からの解放を祝う式典が開かれ、朴槿恵大統領はいわゆる従軍慰安婦の問題が解決されれば日韓関係は改善すると強調した。

 朴大統領は、日韓の国民は文化を通じて互いを理解し交流を深めているが、「日本の一部の政治家はかえって両国民の心を引き離し、傷つけている」と述べ、去年8月の演説と同様、安倍政権をけん制した。そして、去年の演説では使わなかった「慰安婦」という言葉を用い、解決を求めた。

 朴大統領「元慰安婦の被害者が生きているうちに、彼女たちが納得できる措置をとるよう求めてきました」

 一方で朴大統領は「慰安婦問題を解決すれば日韓関係は堅実に発展する」「日本の政治指導者の知恵と決断を期待する」と訴えた。

 3月の演説では「過ちを認められない指導者は未来を開けない」と安倍首相を批判したのに対し、15日は慰安婦問題の解決を前提とした関係改善に重点を置いた形。

 朴大統領は来年が日韓国交正常化から50周年であることを強調していて、その前に関係改善の糸口を探りたいという考えがあるものとみられる。