日本と韓国の国交正常化から５０年を記念する式典が２２日、東京と韓国のソウルで開かれ、ソウルで行われた式典に出席した韓国の朴槿恵大統領は「過去の歴史の重荷を下ろすことが大切だ」と述べ、歴史問題の解決を促した。

　ソウルの日本大使館が主催した式典には約７００人が出席した。朴大統領は「国交正常化５０年の今年を両国が新たな協力と共存共栄の未来を目指して、共に歩んでいける転機とすべきだ」と述べた上で、歴史問題の解決を促した。

　朴大統領「最も大きな障害である過去の歴史という重荷を、和解と共に生きる心を持って下ろすことが大切です」

　朴大統領はこれに先立ち、安倍首相の特使として訪韓した額賀元財務相と会談、安倍首相が夏に出す「戦後７０年談話に注目している」と述べ、歴代内閣の歴史認識を堅持することに期待を示した。