×

元最高指導部メンバー・周永康氏を起訴

2015年4月3日 12:54

 中国の最高指導部メンバーだった周永康・前政治局常務委員について、検察当局は3日、収賄などの罪で起訴した。

 国営の新華社通信によると、天津市の検察当局は3日、収賄、職権乱用、国家機密漏えいの3つの罪で周氏を起訴した。検察当局は周氏が「政治局常務委員などの在任期間中に職務権限を利用し違法に巨額の財産を受け取った」などと指摘。「社会的影響は劣悪で罪状は非常に重い」として、法律に基づき刑事責任を追及するとしている。

 起訴にあたっては周氏の影響力が及ぶのを避けるため、関連の薄い天津に移送されたとみられ、裁判も天津市の裁判所で開かれる見通し。

 政治局常務委員経験者の汚職での立件は初めてのことで、習近平指導部が進める腐敗撲滅の目玉案件として今後の裁判も注目されそうだ。