“ナッツ事件”2審に不服 検察当局が上告
韓国の大韓航空の前副社長が、乗務員のナッツの渡し方に激怒して航空機を引き返させた事件の裁判で、韓国の検察は前副社長に執行猶予がついた2審の判決を不服として上告した。
大韓航空の趙顕娥前副社長は、航空機を引き返させ運航の安全を脅かしたとして「航路変更罪」などに問われている。1審では懲役1年の実刑判決が言い渡されたが、今月22日の控訴審判決では航路変更罪が認定されず、懲役10か月、執行猶予2年に減刑された。検察は28日、この判決を不服として上告した。
検察側は、一貫して趙被告が航空機を引き返させた行為は航路変更罪に当たると主張していて、これについて最高裁がどのような判断を示すかが焦点となる。