米最高裁“同性婚は合憲” 米大統領も歓迎
アメリカの連邦最高裁判所は26日、同性での結婚を憲法上の権利として認めるとの判決を下した。全米50の州すべてで同性婚が事実上、合法化されることになる。
アメリカでは近年同性婚が法的にも受け入れられ、全米50のうち37の州と首都ワシントンで合法となっている。他方、一部の州では、裁判で同性婚を認めない判決が出ていたことから連邦最高裁判所に判断が委ねられていた。26日の判決で、最高裁は「平等を守るという憲法の規定の下、同性カップルから権利と自由が奪われてはならない。もはや同性婚の自由が拒否される理由はない」と指摘した。この上で、同性婚をすべての州で認めるとの判決を下した。アメリカの世論を二分する議論に法的な決着がつけられたことになる。
判決を受けて、オバマ大統領は「基本的な市民権のために戦ってきた同性愛カップルの勝利だ」とコメントし、歓迎した。