ミャンマー大地震、1600人以上死亡 タイ・バンコクのビル倒壊現場、20人超える生体反応…救助活動続く
ミャンマー中部で発生した強い地震で、ミャンマーとタイで1600人以上が死亡するなど大きな被害が出ています。
記者「がれきの中から28人の生体反応があったということで、救助活動が急ピッチで行われています」
28日に発生したミャンマー中部を震源とするマグニチュード7.7の強い地震により、タイの首都バンコクでも大きな揺れがあり、建設中の高層ビルが倒壊しました。
救助隊によりますと、10人が亡くなり、78人が行方不明となっていますが、タイ当局は、がれきの中からは28人の生体反応が確認されたとしていて、夜を徹して救助活動を続けています。
ただ、バンコク市内では電車や地下鉄が、ほぼ復旧したほか、タイの航空当局はバンコクやチェンマイなど6つの主要空港の点検を終え、通常業務に戻ったと発表するなど、日常を取り戻しつつあります。
一方、震源地に近いミャンマーでは、多くの犠牲者が出ています。
ミャンマーの軍事政権は29日、今回の地震で1600人以上が亡くなり、3400人以上がケガをしたと発表しました。
現地の日本大使館によりますと、被害が大きかった中部マンダレーで日本人2人がケガをして病院で手当てを受けたということです。いずれも重傷ではないとみられています。
アメリカ地質調査所は、死者は1万人を超え、経済的な損失はミャンマーのGDPを超えると推計するなど、甚大な被害が出ている可能性があります。
ミャンマーの軍事政権は国際支援のためのルートを開き、各国に援助を呼びかけています。