ミャンマー地震 ミャンマーとタイで1000人以上死亡
28日、ミャンマー中部で発生した強い地震で、ミャンマーとタイで1000人以上が死亡しています。建設中の高層ビルが崩壊したタイの首都バンコクから中継です。
ビルの崩壊現場では気温36度を超え、暑さと戦いながら救助隊が活動を続けています。
アメリカ地質調査所によりますと、日本時間28日午後3時20分頃、ミャンマー中部を震源とするマグニチュード7.7の地震がありました。タイの首都バンコクでも大きな揺れがあり、建設中のビルが倒壊し、8人が死亡、47人が行方不明となっています。
ここでの行方不明者は一時100人を超えるとされていましたが、救助隊によりますと、その後、逃げていた作業員と連絡が取れたという事です。
タイ当局は、がれきの中からは15人の生体反応が確認されたとしていて、急ピッチで救助活動が続いています。
バンコク市内では電車や地下鉄がほぼ復旧しています。また航空当局はバンコクやチェンマイなど6つの主要空港の点検を終え、通常業務に戻ったと発表するなど日常を取り戻しつつあります。
一方、震源地に近いミャンマーでは多くの犠牲者が出ています。
ミャンマーの軍事政権は先ほど、1000人以上が死亡し、2000人以上がケガをしたと発表しました。
犠牲者の数は情報が伝わるごとに急激に増えていて、政情不安が続く中、軍事政権の統治の限界を指摘する声も上がっています。
アメリカ地質調査所は死者は1万人を超え、経済的な損失はミャンマーのGDPを超えると推計するなど、甚大な被害が出ている可能性があります。
ミャンマーの軍事政権は国際支援のためのルートを開き、 各国に援助を呼びかけています。