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ナッツ裁判 検察「上告するか検討」

2015年5月22日 19:44
ナッツ裁判 検察「上告するか検討」

 ナッツの渡し方に激怒して航空機を引き返させた大韓航空の前副社長に対する控訴審で、韓国の裁判所は22日、一審の実刑判決を破棄し、前副社長に執行猶予つきの判決を言い渡した。

 大韓航空の前副社長・趙顕娥被告は一審判決の懲役1年を不服として控訴、控訴審では航空機を引き返させたことが「航路変更罪」にあたるかが争点だった。

 判決で裁判長は、滑走路での引き返しは「航路変更にはあたらない」と判断、「趙被告の行為が安全に及ぼした影響は軽かった」として、航路変更罪を認定せず、趙被告に懲役10か月・執行猶予2年の判決を言い渡した。

 趙被告は約5か月ぶりに釈放され、大韓航空の関係者に囲まれて報道陣の前に姿を現したが、問いかけには無言のまま車に乗り込んだ。

 検察は「判決文を精査中で、上告するか検討している」としている。