中国が主導して設立するＡＩＩＢ（＝アジアインフラ投資銀行）は、創設メンバーとして５７の国が加盟することが決まり、今後、設立に向けた準備が本格化する。

　１５日、中国の国営テレビは５７の国が創設メンバーとして確定したと伝えた。イギリス、ドイツなどの先進国や、インドやブラジルなどＢＲＩＣＳ（＝新興５か国）もすべて加盟する。これは、日米の主導で１９６６年に設立され、現在６７の国と地域が加盟する「アジア開発銀行」に発足当初から迫る規模。

　中国財政省によると、創設メンバーの国々で今月末に北京で、来月末にシンガポールで首席代表会議を開き、６月末の規約署名を経て、年内にも設立される見通し。

　本部を北京に置き、中国が最大で５０％を出資する意向を示す中、透明性が確保されるのかが注目される。