英総選挙きょう投票 大接戦 政権交代も?
イギリスで8日、議会下院の総選挙が行われる。野党労働党が激しく追い上げ大接戦となっていて、政権交代の可能性も否定できない展開となっている。
メイ首相「6議席失えば議会の過半数を失うのです。それはジェレミー・コービン氏が首相になってしまうということです」
労働党・コービン党首「重要なのは国全体のために働く労働党を選ぶことだ」
メイ首相は当初、大差で勝利できると見込み、EU(=ヨーロッパ連合)からの離脱方針を争点に解散に踏み切ったが、マニフェストの一部政策が不評だったことから、一気に差が縮まった。
メイ首相の思惑がはずれた形で、最新の世論調査では保守党は第一党になるものの、過半数を割り込むという予想になっている。
これに対し、さまざまなイベントを賭けの対象にする業者によると、「保守党が過半数を獲得する」との賭け率が1.2倍で、世論調査とは違って一番人気となっている。
一方で、選挙期間中にロンドンとマンチェスターで相次いだテロによる選挙戦への影響ははっきりしていない。
テロは有権者の心にどのような変化を与えたのか。両陣営とも読み切れないままで、投票日を迎えることになる。