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習主席「破壊活動許せない」香港返還20年

2017年7月1日 12:41

 中国への香港返還20年を祝う式典が行われ、習近平国家主席は演説で、香港独立を求める動きについて「破壊活動は許さない」と述べ、強くけん制した。

 記念式典が行われた会場前は、バリケードと多数の警官が配置され、物々しい警備となっている。注目された香港政策に関する習主席のスピーチ。習主席は、自ら強い口調で独立を求める動きをけん制した。

 香港トップの行政長官らの就任式などに続いて演説した習主席は、香港の高度な自治を認めた「一国二制度」を堅持していく姿勢を強調しつつ、独立を求める動きについて次のように述べた。

 習近平国家主席「(安全や主権に対する)全ての破壊活動はレッドラインに触れることだ。絶対に許せない」

 香港では、中国の政治的介入が進んで一国二制度が骨抜きにされているとの警戒感が人々の間で高まっている。秋に重要な共産党大会を控える中、香港の安定は絶対条件で、習主席は20周年の場でもあえて独立を求める動きをけん制し、取り締まる姿勢を示した形。

 1日もこれから大規模な民主化デモが予定されているが、デモが許されているのは習主席が香港を離れた後で、それまでは厳戒態勢をしいて、徹底して混乱を封じ込める姿勢。