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トランプ政権“異例”ミサイル一切反応なし

2017年8月29日 17:56

 北朝鮮が29日朝、弾道ミサイルを発射し、北海道上空を通過したのち太平洋に落下した。アメリカ・トランプ政権の反応をワシントン支局の井上幸昌記者が伝える。

 発射から11時間がたったが、いまだにトランプ大統領、そしてホワイトハウスから一切の反応がない。これは異例のことだ。アメリカ・メディアは今回のミサイル発射を「トランプ大統領にとって試練だ」と伝えている。

 トランプ大統領はこの後、ハリケーンが直撃し、大きな被害が出ている南部テキサス州に向かう。6日前は北朝鮮問題で「前向きなことが起きるかもしれない」と期待感を示していただけに、視察中に新たなメッセージを出すのか、その発言は今後のアメリカの出方を占うものともなる。

 今のところ、アメリカの北朝鮮専門家からは「対話を模索する姿勢に変化はないだろう」との見方が出ている。

 ただ、外交や経済的な圧力を強めるのは確実で、日本時間の30日朝に開催が予定される国連安保理の緊急会合では「石油の輸出停止を盛り込んださらなる制裁措置を目指すべき、との声が出ることも予想される」という。