殺されても戻らない…ロヒンギャ迫害深刻か
ミャンマーでイスラム教徒の少数民族・ロヒンギャへの迫害が指摘され、日増しに深刻になっている。こうした中、NNNは隣国バングラデシュに避難してきた人々の過酷な状況を取材した。
ロヒンギャはミャンマー西部に住む少数民族だが、ミャンマー政府は国民と認めず、治安部隊などが家を焼き払うなど迫害していると指摘されている。
国連は、40万人を超えるロヒンギャが隣国バングラデシュに逃げ難民になっていると発表したが、17日も大勢のロヒンギャが流入していた。
ロヒンギャの男性「昼に出ると軍に撃たれるので、夜に(国境を)越えました」
バングラデシュ側の主要な難民キャンプでは収容しきれなくなり、大勢の人々が劣悪な環境で暮らしている。
ロヒンギャの女性「(食べものなど)何もありません。ほんの少しの食料以外、お金も何ももらっていません。首を斬られても殺されても、ミャンマーには戻りません」
具体的な対策を示していないとして批判が高まるミャンマーのトップ、アウン・サン・スー・チー国家最高顧問は、今週、初めて演説でロヒンギャについて説明するとみられる。