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ロシアが化学兵器を全廃「歴史的な出来事」

2017年9月28日 11:01

 ロシアのプーチン大統領は27日、化学兵器禁止条約に基づいて、すべての化学兵器を廃棄したと発表した。「歴史的な出来事」だと強調する一方で、「アメリカは義務を果たしていない」と批判した。

 「化学兵器禁止条約」は、化学兵器の開発・生産などの禁止や、米露などが保有する化学兵器を全廃することを定めたもので、1997年4月に発効した。

 プーチン大統領は27日、ロシアが所有していた4万トンの化学兵器のうち、最後の砲弾2発を処分したと発表した。

 プーチン大統領は「歴史的な出来事」だと成果を強調した一方で、アメリカについて、「財源不足を理由に廃棄期限を3回延期していて、義務を果たしていない」と批判した。

 ただ、条約は当初、原則として2007年までの廃棄を求めていて、ロシアも期限を延期していた。