“建設的な日韓関係”必要なことは
ニュースのポイントをコンパクトにまとめた「深層NEWSここにフォーカス」。20日は北朝鮮への対応を巡って、アメリカと中国との間で揺れる韓国と日本とが建設的な関係を築くために必要なことについて、東京大学教授・木宮正史氏と自民党参議院議員・松川るい氏が語る。
――木宮正史氏
「冷戦時代、日韓は協力することで非常に素晴らしい実績をあげてきた。冷戦が終わって日韓ともに協力する目標が見失われている。それでお互い競争する状況になったと思う。北朝鮮の核問題は再び、日本と韓国の協力の必要性をお互いに実感できる絶好の機会だと思う」
「北朝鮮の核問題に関して一番利害が近いのは日本と韓国。そういう条件をもっといかして、再び日韓が協力することでもっと東アジア地域に重要な貢献を果たしうることができる」
――松川るい氏
「木宮先生に私も賛成です。日韓というのはだんだんお互いを見つめ合って『特殊だね』という関係から、もう少しグローバルなコンテキスト(文脈)の中で日韓が何ができるかを考えていかないといけない。お互いを特別視して見つめ合うのではなく、日・中・韓や日・米・韓、G20などのフレームワーク(枠組み)、環境・安全保障の中で日韓は何ができる関係にあるかということを常にお互いをリマインド(再確認)して、もう少し広いアリーナ(場所)で日韓関係を捉え直すことが大事」