中東・イランで軍事パレードが襲撃されたテロ事件で、最高指導者のハメネイ師は２４日、「サウジアラビアとＵＡＥ（＝アラブ首長国連邦）が実行犯に資金援助していた」と非難した。

この事件は２２日、イラン南西部のアフワズで武装集団が軍事パレードの見物客らに向けて発砲し、少なくとも２５人が死亡したもの。

これについて、イランの最高指導者ハメネイ師は２４日、「サウジアラビアとＵＡＥが実行犯に資金援助していた」と名指しで非難した。その上で、「黒幕は徹底的に罰する」と述べた。

イスラム教シーア派の大国・イランは、スンニ派の大国・サウジアラビアとシリアやイエメン情勢などをめぐっても対立がある。

一方、アフワズでは追悼式典が行われ、多くの兵士を失った精鋭部隊・革命防衛隊の幹部が報復を宣言した。

今回のテロ事件を受けて、今後、サウジアラビアやＵＡＥとの間で緊張がさらに高まる可能性がある。