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与党大敗 蔡総統が党主席の辞任表明 台湾

2018年11月25日 0:54

台湾で次の総統選挙の前哨戦とされる統一地方選挙が行われ、蔡英文総統率いる与党・民進党が、主要な市長選で大敗した。蔡総統は、党の主席を辞任すると表明した。

台湾では、台北市の市長選など、22の県と市で地方選挙が行われた。与党・民進党は地盤の一つ、高雄市の市長選挙などで連敗し、最大野党・国民党がこれまでに15のポストを得て、大きく躍進した。

与党大敗の結果を受けて、民進党の蔡英文総統は、党の主席を辞任すると表明。総統のポストにはとどまるが、およそ1年後に迫った総統選での再選は不透明な情勢となった。

民進党・蔡英文総統「党の主席を辞任する。我々の努力は足りなかった。支持者らを失望させた。おわびの気持ちを表したい」

蔡総統は、中国と距離を置く現状維持を掲げてきたが、中国が圧力を強める中、融和を求める野党側だけでなく、独立を求める与党支持層の一部も現政権の対中政策を否定するなど、支持率が低迷していた。

また、同時に行われた住民投票では、福島県などからの食品の輸入規制解除の是非が問われたが、輸入規制の継続が賛成多数となった。