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蔡総統「努力足りなかった」党主席を辞任へ

2018年11月25日 6:33

台湾で24日、次の総統選挙の前哨戦とされる統一地方選挙が行われ、蔡英文総統率いる与党・民進党が、主要な市長選で大敗した。蔡総統は、党の主席を辞任すると表明した。

台湾では、台北市の市長選など、22の県と市で地方選挙が行われた。与党・民進党は、20年にわたって市長のポストをおさえてきた高雄市の市長選挙で敗れるなど、選挙前に13あったポストを6つに減らし、大敗した。

この結果を受けて、民進党の蔡英文総統は、党の主席を辞任すると表明。総統には留まるが、およそ1年後に迫った総統選での再選は不透明な情勢となった。

民進党・蔡英文総統「党の主席を辞任する。我々の努力は足りなかった。我々と一緒に頑張ってきた支持者らを失望させた。おわびの気持ちを表したい」

蔡総統は、中国と距離を置く現状維持を掲げてきたが、中国が圧力を強める中、融和を求める野党側だけでなく、独立を求める与党支持層の一部も現政権の対中政策を否定するなど、支持率が低迷していた。

また、同時に行われた住民投票では、福島県などからの食品の輸入規制解除の是非が問われたが、輸入規制の継続が賛成多数となった。