中国の通信機器最大手「ファーウェイ」をめぐり、アメリカの電子部品会社が技術を盗まれたと訴え、ＦＢＩ（＝連邦捜査局）が捜査に乗り出していたことがわかった。

イリノイ州にある電子部品会社エイカーン・セミコンダクターは４日、声明を発表し、「ファーウェイによる知的所有物の盗難に関してＦＢＩに協力した」と明らかにした。

エイカーン社は、ダイヤモンドを使った強化ガラスに関する技術を開発し、関心を示したファーウェイにサンプルを送ったが、ファーウェイ側が約束に反してサンプルを中国に送った上で、一部を破壊し返却しなかったとしている。

アメリカの有力メディア・ブルームバーグによると、この技術は軍事転用される恐れもあり、エイカーン側の訴えに基づきＦＢＩが先月２８日、サンディエゴにあるファーウェイの施設を家宅捜索したという。