ミャンマー軍「非常事態宣言」を6か月延長 クーデターから2年
ミャンマー軍はクーデターから2年となった1日、非常事態宣言を6か月間延長すると発表しました。総選挙は先送りされるとみられます。
ミャンマー軍がクーデターとともに発令した非常事態宣言は、憲法上は原則最長2年とされていました。しかし、軍は、武装した民主派勢力が抵抗を続ける現状は「通常ではない」として、非常事態宣言をさらに6か月間延長すると発表しました。これにより、今年8月までに実施するとしていた総選挙は先送りされるものとみられます。
市民生活は厳しさを増しています。
家を失った男性(39)「彼ら(軍)は2台のブルドーザーで集落を破壊しました。徹底的にやったのです」
こちらの男性は去年11月、20年以上住んでいた家を軍に、突然、取り壊されました。軍側は「国有地の不法占拠」だと主張しています。地元メディアは、去年末の数か月間だけで、ヤンゴンに住むおよそ6万人が家を失ったと指摘しています。男性はいま、4歳の娘と知人の家を転々としています。
家を失った男性(39)「ここで暮らすのは見ての通り快適とは言えません。でも私たちは生きていかないといけない」
クーデターから2年。ミャンマーの混乱が収束する兆しは見えません。