ドジャースを解雇された水原一平氏の違法賭博疑惑について大谷翔平選手が初めてコメント。自身の関与を完全否定しました。

大谷選手
「まずみなさん来ていただいてありがとうございます。ぼくも話したかったのでうれしく思っています。チームの関係者のみなさん、僕自身もそうですけど、ファンの皆さんもほぼ一週間ぐらい厳しい、一週間だったと思う。メディアの皆さんも含めて我慢と理解をしていただいてありがたい。

僕自身も信頼していた方の過ちを悲しく、ショックに感じています。現在進行中の調査がありますので、きょう話せることに限りがあるのをご理解いただきたい。ここに詳細を分かりやすく皆さんに伝えるためにまとめたメモがあるので、そちらのほうに従って何があったのかを説明させていただきたい。

まずはじめに僕自身はなにか賭けたり、誰かに代わってスポーツイベントに賭けたり、またそれを頼んだりっていうことはない。僕の口座からブックメーカーに対して、誰かに送金を依頼したことも全くありません。数日前まで彼がそういうことしていたのも全く知りませんでした」

大谷選手の口座から違法賭博業者に送金されていたとの現地報道については

「『一平さんではない某友人の借金の肩代わりとして支払った』と、僕の代理人を含めみんなに話していました。その翌日に尋問で一平さんは代理人に対して『借金は自分のもの、一平さん自身がつくったもの』と説明しました。それを僕が肩代わりしたという話を代理人にしました。そしてこれらは全く全てがウソだったということです。

僕がこのギャンブルに関して問題を知ったのは、韓国の第1戦が終わった後に行われた試合後のチームミーティングの時です。ミーティングで彼は全部英語で話していたので、僕通訳もついていなくて、全て英語で話していた。完全には理解できていなくて、なんとなくこういう内容だろうなというのはおそらくは、理解できてましたけど、なんとなく違和感をそのときは感じていた。

そのとき彼は僕に対して、ホテルに帰った後2人でより詳しいことを2人で話したいので今は待ってくれと言っていたので、僕は一平さんがミーティングの時にギャンブル依存症ということも知らなかった。彼が借金をしていることもミーティングの時はもちろん知りませんでした。

僕は彼の借金返済にそのときも同意していません。ブックメーカーに対して彼に送金をしてくれと頼んだことはない。そのあと試合後ホテルに戻って、一平さんと初めてそこで話をして、彼に巨額の借金があることをそのとき知りました。

彼はそのとき私に、僕の口座に勝手にアクセスして、ブックメーカーに送金していたと僕に伝えました。僕はやっぱりこれはおかしいと思って代理人を呼んでそこで話し合いました。話が終わってこれを聞いて、代理人も彼にウソをつかれていたと知った。すぐにドジャースの皆さんと弁護士の人たちにそのとき連絡をした。

ドジャースのみなさんも代理人の人たちもそのときに初めて、自分たちもウソをつかれていたことを知りました。弁護士の人たちが窃盗と詐欺だということで、警察の当局に引き渡すと報告をしました。

これがそこまでの流れなので、僕はスポーツ賭博に関与していない、ブックメーカーに送金していたという事実は全くありません。正直ショックという言葉が正しいと思わない。それ以上の言葉では表せないような感覚でこの一週間ぐらいは過ごしていた。今はそれを言葉にするのは難しいなと思っています。

シーズンも本格的にスタートするので、ここからは弁護士の方にお任せしますし、僕自身も警察当局の協力に全面的に協力したい。気持ちを切り替えるのは難しいですけど、シーズンに向けてまたスタートしたいですし、きょうまずお話しできてよかったと思っている。きょうは質疑応答は、これが今お話しできる全てなので、質疑応答はしませんが、これからさらに進んでいくと思う」