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香港の大学生「最も危険な法案」日本で訴え

2019年6月10日 22:02

香港の民主化を訴える現役の大学生が来日し、香港から中国本土への容疑者引き渡しを可能にする条例の改正案について「もっとも危険な法案だ」と訴えた。

10日、日本記者クラブで会見した香港出身の周庭さんは、民主派の政党「香港衆志」のメンバーとして活動する現役の大学生。現在、香港では中国本土への容疑者引き渡しを可能にする条例の改正案が審議されているが、周さんは1997年の香港返還後、「最も危険な法案」だとして撤回すべきと訴えた。

「香港衆志」メンバー・周庭さん「(中国)政府に対する反対意見を完全に消し去ることができる、香港は完全に中国になってしまうのです」

また周さんは、香港で9日、条例改正に反対するデモに、主催者発表で103万人が参加したことについて「香港人が新しい歴史を作った」とした上で、条例が改正されたら、こうしたデモに参加しただけでも拘束されて中国に引き渡される可能性があるとの認識を示した。

周庭さん「香港は私たちの家です。香港人は今、自分の家を守るために一生懸命抵抗しています」

また「日本とも無関係ではない」「香港を訪れる日本人の身の安全にも影響する」と指摘し、日本を含む国際社会に支持を呼びかけた。